近年、NEXCOが押しているETC車載器2.0についてメリットやサービス、機能や取り付け費用は?ETC2.0にはカーナビゲーション連動型、GPS連携の発話型、スマートフォン連動型があります。また今後ETC2.0で導入予定のサービスはも紹介。
では、早速詳細を見ていきましょう!
ETC2.0とは⁉
ETC2.0とは従来のETC車載器がより便利にグレードアップしたものになります。
道路情報と連動して渋滞回避支援や安全運転支援などのサービスを追加した次世代型のモデルになります。
また、首都圏の圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)の割引を受けることも魅力の1つとなっています。
なぜETC2.0が導入されたのか
経緯
出典:https://www.go-etc.jp
ETC2.0は元々サービス開始当初はスポット通信サービス、DSRCサービスなどと呼ばれていましたが、2010年にITSスポットサービスと改名。
その後2014年にETC2.0に改名し2016年4月1日よりETC2.0割引の導入が開始しました。
- 2006年11月
バイクETCの導入 - 2009年
DSRC車載器の新システムで高速道路の料金料金支払いシステム導入 - 2010年
スポット通信サービス、DSRCサービスからITSスポットサービスへと改名 - 2013年
情報提供サービス導入 - 2014年
ETC2.0に名称改名 - 2015年
ETC2.0車両運行管理支援サービス導入 - 2016年4月
首都圏中央連絡自動車道での割引対象に
導入の経緯としては、渋滞の緩和や道路情報の取得により観光情報を得れたり、以前では不可能だった高速道路の一時退出が可能となりました。渋滞の回避やより便利なサービス向上のため導入されました。
ETC2.0のメリットと機能
ETC2.0の新サービスの機能は現在2点になっています。
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①高速料金が割引
出典:https://www.go-etc.jp
前述で述べた通り、2016年よりETC2.0を使うと割引対象になる区間が存在します。
従来のETCとの割引額は2割引きとなっています。
対象区間
圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)
適用条件
ETC2.0のセットアップ車が前提でETCレーンが整備されている入口IC及び出口ICをETC無線通信により走行するが条件となっています。
尚、割引上限回数や走行距離は無制限となっています。
②高速道路からの一時退出・再進入が可能
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ETC2.0限定で俗に「賢い料金」と言われています。
一応条件があります。
- インターを降りてから再進入するまでの1時間以内限定になります。
- 対象のインターで降りて、対象の道の駅にチェックインすること。
これらの条件を満たすことで、目的地まで高速道路を降りずに利用した際の料金と同一料金でカウントされます。
今後、導入予定のサービス
今後、導入が予定・検討されているサービスにはいくつかあります。
①渋滞緩和支援
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システムのナビゲーションシステムにより渋滞回避ルートをアドバイスしてくれます。
最大1000キロ分の道路交通情報が提供されるので、最適ルートを選択できます。
また今後、渋滞回避ルートを選択すると渋滞緩和に貢献したとシステムが認識し、有料道路の割引を受けられるとうサービスが検討されてす。
②災害時支援
自然災害や通行障害などの情報を提供し、対処方法をアドバイスしてくれます。
たとえば地震が発生した際には音声案内で「後方を確認しハザードランプをつけ、ゆっくり左側に停車」のような感じで対処方法を呼びかけてくれます。
これにより、二次災害や事故を回避できることが期待できます。
③観光スポットや周辺情報の案内
出典:https://www.travelbook.co.jp
全国に設置しているITSスポットがインターネットを介した情報システムなので、可能となるシステムです。周辺情報や観光スポットのナビを行ってくれます。
④フェリー乗船の簡素化
フェリーの利用料金が決済できるようになるので、乗船時の車両確認に要する時間が省けます。
⑤駐車場での決済
コインパーキングの決済も可能になります。
ただ、ETCカードとは別のクレジットカードが必要みたいです。
ETC2.0の種類
種類について触れていきましょう。
3種類のタイプがありますが二輪車で使えるタイプは2種類のGPS連携の発話型とスマートフォン連動型になります。
①[su_label type=”success”]カーナビゲーション連動型
こちらは車のみの利用できます。
②[su_label type=”success”]GPS連携の発話型
音声による情報を取得できますが、カーナビゲーションの表示はありません。
③[su_label type=”success”]スマートフォン連動型
ETC2.0対応アプリを取得後、スマートフォンを接続することで、画面を通して情報取得やサービスを受けることが出来ます。
ETC2.0の使い方
ETC2.0に対応した車載器を用意し、ETCカードの発行が必要です。
また、機能性を生かすために、カーナビゲーションやスマートフォンをお持ちだとより便利になり、フル機能を体感することが出来ます。
しかし、このカーナビゲーションやスマートフォンは無くてもETC2.0を利用することが可能です。
そして、バイクショップでの正規セットアップと取り付けが必要になります。
では、ETC2.0を購入した際にかかる費用を見ていきましょう。
ETC2.0取り付け費用
商品代金と正規でセットアップ・取付した際の価格帯を「2りんかん」を例に記述していきます。
2りんかんでは、台数限定や事前予約で助成金¥10000が出るキャンペーンを行っているので差し引いた金額で算出してみます。
例として、二輪車用2.0ETC車載器の日本無線 JRM-21のアンテナ別体型で、尚且つネイキッドとフルカウル・アメリカン・ビックスクーターの2種類で価格を見てみましょう。
[su_label type=”success”]ネイキッド[/su_label]
本体価格 | ¥25704 |
セットアップ料金 | ¥2700 |
取付工賃 | ¥7000 |
合計料金 | ¥35404 |
助成金適応料金 | ¥25404 |
[su_label type=”success”]フルカウル・アメリカン・ビッグスクーター[/su_label]
本体価格 | ¥25704 |
セットアップ料金 | ¥2700 |
取付工賃 | ¥12000 |
合計料金 | ¥40404 |
助成金適応料金 | ¥30404 |
と以外にも助成金を受けても費用が掛かることが分かりました。
ETC2.0は必要なのか
今だにバイク所有者でもETC取り付けを行っていない方が多数存在しますがバイクユーザーからすると二輪用のETC車載器は正規店での取り付け&セットアップがマストの手前、費用が掛かるのに対して、費用対効果的に低いと思っている方が多いはずです。
結果として、価格も高価なことから本当に必要なのか?という事が個人的な意見ですが、ETC2.0の新サービスは未だ1部のみの実施であり、現時点では利便性はそれほどないように思えます。
まだ、利用者はかなり少ないですしETC2.0を持っていなくても、従来のETCで十分な段階だと思います。
ETC2.0の今後の新サービスに期待しましょう。
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