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廃止になったSA・PA【3選】!衰退の闇がヤバかった!

サービスエリア、パーキングエリア、廃止、廃業 高速道路情報

しくじりサービスエリア・パーキングエリアの衰退のリアルな闇を語っていきます!

高速道路などの自動車専用道路に設けられる利用者向けの休憩施設で、北海道以外のパーキングエリアは約15キロごと、サービスエリアは約50キロごとに設けられ、基本的にはサービスエリアの方が規模が大きいです。

とはいえ、最近はパーキングエリアでもリニューアルや拡張によってサービスエリアに劣らず規模が大きい所が増えてきていて、施設の充実度も一昔前とは比べ物にならないレベルになっています。

華々しい話題が尽きない施設がある一方で、様々な闇な事情から施設が衰退されてしまったところも存在しています。

今回は、近年起きたそんな事例について深堀して紹介していきます。

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東北自動車道 佐野SA(上り)

http://japanscape.info/

東北自動車道の佐野藤岡インターから岩舟ジャンクション間にある「佐野サービスエリア」です。

ご存知の方も多いと思いますが、このサービスエリアは2019年夏頃に全国的なニュースの舞台となりました。

ストライキです。

事の発端はお盆真っ只中の8月14日に、かきいれ時ともいえるこの時期に出された貼り紙でした。

佐野サービスエリア上り線の運営会社であった「ケイセイ・フーズ」の内部対立により従業員がストライキを敢行し、売店やフードコートの営業が停止してしまいました。

内部対立は「ケイセイフーズ」の親会社の資金繰りが悪化し、銀行からの融資が停止されたことで起きました。

資金繰りが悪化したという事は、商品を仕入れるお金も、従業員に支払う給料も満足に確保できず、実際ストライキ敢行前の佐野サービスエリアでは、お土産品を中心に商品が不足する状態に陥っています。

そんな状況を打開するために動いたのが、ここにも書かれている当時の部長です。

銀行融資を可能にするために事業見直し、取引先への商品代金前払い、従業員の給料保証をまとめた覚書を社長に提出し、合意することが出来ました。

しかし合意後、社長から業績悪化を理由に覚書の内容変更を要求され、部長はこれに反発し、社長から一方的に解雇を言い渡されてしまいます。

結果として部長の再任と経営陣の解雇を求めて従業員たちが立ち上がり、ストライキとなったわけです。

そもそもストライキ自体は労働者が持つ権利であり、待遇改善などを求めてこれを行使することができます。
しかし日本の場合は、ストライキをちらつかせることで交渉を優位に進める事はあっても、実際は会社側と従業員側の合意がなされることで回避されることがほとんどであり、特に近年はワークライフバランスの確保や働き方改革など、様々な取り組みや時代の流れもあって、従業員側の態度の軟化しています。
ストライキが実際に行われる例は少なくなっています。

行われた場所もサービスエリアという多くの人が使う場所ですし、さらには時期も夏休みシーズン真っ只中という状況であり、サービスエリアに立ち寄った利用者からは困惑の声が聞こえてきました。

名物の佐野ラーメンが食べられると思ったら、この有様なので不満でしかないですね。(笑)

最終的には契約元であるネクスコ東日本にすら責任が問われ始める始末となってしまいました。

社長は「ストライキするなら別の人をいれるだけ」と、新たなスタッフを動員して店舗を再開し、対立はますます深まっていく事になります。

実際このやり方は世間からかなり批判されたほか、急に現場に入らされたスタッフが円滑な業務を行えるはずもなく、佐野サービスエリア登り線は大混乱に陥ってしまいます。

この状態は夏休みシーズンが終わっても続き、ネクスコもかなりイライラしていたようです。

その後、9月頃になって、社長の退任と引き換えに従業員の役職が求められ、サービスエリアは約40日ぶりに通常体制に復帰しました。

しかし、佐野サービスエリアの闇深いストーリーは、残念なことにこれだけでは終わりませんでした。

なんと、あれだけの事があったにも関わらず、新社長も労使交渉に消極的であり、従業員は一部時間のレストラン営業ストライキを敢行する事態に陥ってしまします。

最終的には今年3月の期間満了を持って、ネクスコはケイセイフーズとの契約を終了しました。

以降は那須高原サービスエリア上り線などを運営する「日の丸サンズ」が新たな運営会社となり、営業を行っています。

サービスエリアなんて放置しておいても、利用者は訪れるだろうし、失ったのは将来的にもかなりの痛手になるでしょうね。

従業員の多くも日の丸サンズに雇用されて働いているみたいですが、近年稀にみる闇の深さですね。

今回の一件で佐野サービスエリアの評判自体が落ちただろうし、施設自体も近隣の羽生パーキングエリアや蓮田サービスエリアと比べると、小さくて古いから、今後は何かしらのテコ入れが求められそうですね。

北陸自動車道 徳光PA(上り)

https://ha4ichi.com/

ここは、北陸自動車道の美川インターから白山インター間にある「徳光パーキングエリア」です。

実はこの徳光パーキングエリアは全国で始めて「ハイウェイオアシス」が設置されたパーキングエリアとなっています。

1990年2月、徳光パーキングエリア上下線に、松任海浜公園と併設する形でハイウェイオアシスが開設されました。

この時上り線に完成したのが、画像に写っている「旧まっとう車遊館」となっています。

施設内には、北陸の海の幸を販売する海鮮市場やおみやげコーナーから、地元の名物料理が味わえるレストラン、パーキングエリアとは思えない本格的な劇場など、多種多様な設備が存在する場所でした。

何を隠そう、この施設はもう存在していないんです。

ハイウェイオアシスのパイオニアとして華々しく再デビューした徳光パーキングエリアですが、当初はその物珍しさから多くの利用者が詰めかけ、「まっとう車遊館」も大変繁盛したそうです。

しかしながら時が流れるにつれて客足は激減し、後に「はくさん街道市場」えと名前を変更するも客足は戻らず、2019年8月を持って閉鎖し解体されてしまいました。

こういった類の施設は大体は観光客向けの営業ですが、ここは金沢にも近い場所であり、わざわざパーキングエリアで買い物や食事をするなら、高速に入る前に下道にある評判のお店に行く人が多いでしょう。

さらに価格も割と高めであり、海鮮市場では半ば押し売りのような形で商売が行われていたりもしたようです。

運営会社も二度倒産しているこの場所は、末期になるとテナントが半分程度に減り、利用者も本当にまばらだったようです。

複合商業施設なのにテナントがないなら、わざわざ寄らずに別のところに行きますよね。(笑)

ただハイウェイオアシス自体が閉鎖されたわけではなく、例えばバーベキューや温泉施設、そしてビーチなど、松任海浜公園関連の施設自体は利用できますし、このあたりの北陸道は日本海の渚沿いに走っていて、景色がとてもきれいな場所ですし、ご通行の際に訪れみてはいかがでしょうか?

北陸自動車道 小矢部川SA(上り)

https://news.yahoo.co.jp/

同じく北陸自動車道の小矢部インターから小矢部砺波ジャンクション間にある「小矢部川サービスエリア」です。

大都市である高岡の付近にあり、東海北陸道や能越道に接続するジャンクションにも隣接している北陸道の中でも利用者が多い区間なのですが、今年5月に上り線の運営会社である「小矢部サービスステーション」が破産しました。

上り線施設はトイレ、自販機、ガソリンスタンドといった設備以外は全て閉鎖されてしまいました。

原因は主に2つあります。

1つ目は、近隣のサービスエリアや下道の施設との顧客獲得競争が激化し、元々経営状況があまり芳しい状態ではなかった事が挙げられます。

例えば、従来のサービスエリアのレベルをはるかに超える「城端サービスエリア」など、様々な休憩施設が周辺に存在しており、大きな特徴がなかった小矢部川サービスエリアは利用が減少しました。

2つ目は、コロナウィルス感染防止のため外出自粛が求められたことで、利用者の減少に歯止めがかからない状態に陥ってしまった事が挙げられます。

1973年の同区間の開通以降、小矢部川サービスエリア上り線を運営し続けてきた同社ですが、こういった原因によって、負債総額が約2億5千万円を計上して倒産してしまいました。

https://prtimes.jp/

下り線はリニューアルもされ、元気に営業を行っているのですが、上り線の今後については未だネクスコ中日本からの詳しい発表もなく、不透明となっています。

まとめ

高速道路内にある施設なので、放っておいても利用者が集まりそうな場所でも、様々な事情によって衰退したり苦しんでいる場所も存在するのです。

昨今のコロナウィルス関連での景気悪化や旅行需要の減少は、確実にこういった産業にダメージを与えているだろうから、残念な事ですが徳光や小矢部川のように衰退してします事例も増えてくるのではないでしょうか。

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