今回は全国のサービスエリア・パーキングエリアの紹介をしていきたいと思います。
では、早速詳細を見ていきましょう!
サービスエリアとパーキングエリアの違いとは?
日本の高速道路において設置される、利用者向けの休憩施設の事で「SA・PA」などと略されることもある設備です。
道路好きの方だと「さパ」なんて言ったりすることもあるみたいです。
では、本題に入る前にSA・PAについて記述していきます。
- パーキングエリアはおおむね15キロ置き
- サービスエリアはおおむね50キロ置き
に設置されるのが基準となっています。
これは飽くまでも基準で、例えば北海道においては接地距離がもう少し長くとられていますし、近年設備される高速道路においては、設置間隔がこれより長めに取られることが多くなっている傾向にあります。
さらに、サービスエリアとパーキングエリアを分ける明確な条件というのは実は存在しておらず、大き目だからサービスエリア、小さ目だからパーキングエリアといった、割と曖昧な感じになっています。
なんとなく、サービスエリアの方が設備が大きそうですし、どうせよるならサービスエリアに行きたいですよね。
ですが近年では、パーキングエリアの規模感や設備の充実感は、サービスエリアに引けを取らないレベルにまで拡大している場所も多く、様々な楽しめるスポットが目白押しな場所も多いんです。
というのも、日本の高速道路は基本的に有料であり、下道の休憩施設に立ち寄るには一度料金を精算しなければいけない為、基本的にSA・PAを使う車が多い事や日本道路公団が民営化し、ネクスコ三社に分割された後、各高速道路会社は新たな収益源としてSA・PAに着目し、リニューアルや規模拡大で新規利用の獲得を目指した事、といった理由からパーキングエリアについてもメスが入れられ、拡大リニューアルオープンをするところも増えてきました。
もちろん元から規模感が大きかったところもあるのですが。
では、前置きは以上にして本題に移ります。
東北自動車 道羽生PA(上り線)
ここは江戸時代をモデルにしたテーマパーク的な感じですね。
実はここは高速道路のパーキングエリアなのです。
埼玉県羽生市にある東北自動車道羽生パーキングエリア上り線です。
ここは近くに、江戸の北方を守る関所として重要な場所であった「栗橋関所」が存在したほか、リニューアルオープンした2013年は池波正太郎の生誕90周年で会ったことから、池波正太郎の代表作である「鬼平犯科帳」の世界観を再現した「鬼平江戸処」として再スタートしました。
池波正太郎と羽生はなにか関係があるのかというと、たまたまタイミングが良かっただけみたいです。
江戸の街並みは外見だけでなく、施設内部もかなりこだわりを持って作られており、パーキングエリアながら、まるで300年前にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わうことが出来ます。
さらに、飲食店では、鬼平犯科帳に登場する料理が実際に出てきたり、池波正太郎の縁のあるお店が監修を行っていたりと、様々な面から江戸・鬼平犯科帳の雰囲気にどっぷりつかることが出来るパーキングエリアとなっています。
実際にかなりの人気スポットになっていて、リピーターも多く獲得しているようです。
ちなみに下り線の方も、リニューアルしてかなり規模の大きなパーキングエリアとなっておりますので、近代的な下り線と雰囲気たっぷりの上り線で、行き帰りで違った楽しみ方をするのも良いかもしれません。
東京近郊にありますし、アクセスも良いし、日本の伝統的な雰囲気が好きな方は機会が有れば立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
新名神高速道路 鈴鹿PA
ここは、三重県鈴鹿市にある新名神高速道路鈴鹿パーキングエリアです。
鈴鹿と言えば、「鈴鹿サーキット」ですね。
このパーキングエリアには地域連携スペースというコーナーが設けられており、モータースポーツで有名な地元鈴鹿市をPRする目的として、
- 退役したF1マシンが実際に展示されている
- 歴代の日本グランプリ優勝者の手形が置かれている
など、モータースポーツ好きにはたまらない聖地のような場所になっています。
F1マシンに関しては定期的に入れ替えが行われていて、毎年行われている8時間耐久オートバイレース、通称「鈴鹿8耐」の時期にはロードバイクが展示されていたりもします。
サーキットに立ち寄る時間が無くても、パーキングエリアだけで充分雰囲気が味わえると思います。
このパーキングエリアには愛称が付けられているのですが、それも「PIT SUZUKA」という、サーキットのピットインのような存在であって欲しいとの願いが込められた名前となっており、事実開業時には大きな反響を呼んだパーキングエリアとなっています。
モータースポーツ関連以外でも、
- 地域の名物である伊勢うどんが味わえるフードコート
- 地元の名産品である鈴鹿墨の展示
- 定番となったドッグラン
などの様々な施設が設けられています。
もはや休憩施設のレベルを超えています。
ちなみにここは上下共用型になっているので、下り線からも上り線からも利用することが可能です。
お土産ショップでもこれら名産品やモータースポーツ関連のグッズを販売していますし、新名神をご利用の際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
関越自動車道 寄居PA(上り線)
ここは、埼玉県寄居町にある関越自動車道寄居パーキングエリア上り線です。
先述でも紹介した同じ埼玉県の「羽生パーキングエリア」と比べると知名度的には低い印象がありますし、穴場的な感じでしょう。
2010年に世界的な童話である「星の王子さま」とコラボして、南フランスのプロバンス地方を模ったデザインにリニューアルオープンした場所となっています。
ここも愛称が付けられているのですが、その名前がなんと「星の王子さまパーキングエリア」という、なんとも大胆なネーミングとなっています。
しかしながら、そのネーミングに負けを取らず、星野王子さまの世界観がかなり凝って演出さており、
- 日本語表記は必要最小限に抑えられている
- 王子さまが地球に降りてキツネと会うシーンを再現した「キツネのほこら」
- 物語に登場する「ぶどう園」が作られてる
など、童話の世界観がお好きな方にはたまらないパーキングエリアとなっています。
レストランでも南仏ゆかりの家庭料理が楽しめたり、外の売店でもフランスの伝統的なサンドイッチを味わえたりと、日本に居ながらフランスの雰囲気を存分に味わうことが出来ます。
星の王子さまファンのみならず、ヨーロッパ好きの方ならきっと楽しめる、そんな素敵なパーキングエリアですね。
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